六次産業化について6次産業化とは 「6次産業化」とは、「農林畜産業(1次産業)が、加工製造(2次産業)や流通販売(3次産業)と連携・融合する取組」で、1次産業×2次産業×3次産業=「6次産業」で表されます。 6次産業化は、農林畜産業を起点に、産業間・地域間の垣根を越え、自由で新しい発想による取組や組み合わせにより、新たな市場やニーズを作り出していくことであり、新たな価値を生み出す商品やサービスづくり、商工業者との連携による新事業の創出など、「まずは加工、まずは販売」と第1歩を踏み出すチャレンジ的な取組から、企業のノウハウを活用して大規模な投資を行う取組まで幅広いものです。 具体的な6次産業化への取組農林畜産業者や農業法人、産地(生産組織)等が、直接取り組むことのほか、 商工業者等との連携を図ることにより、次のような多様な取組が考えられます。
- 農林畜産物の加工販売
- 直接販売(消費者、食品産業など)
- 観光農園、農作業体験、貸し農園
- レストラン、民宿
- 海外輸出
- オーナー制度
- 植物工場
- IT技術の活用 など
6次産業化によるメリット農林畜産業者や農業法人、産地(生産組織)等が、 自ら創意工夫を活かした取組を進めることにより、次のようなメリットが図られます。
- 生産だけの農林畜産業から、新たな価値を生み出すことによる「所得の向上」
- 他産業の力を活用し、農林畜産業や関連産業への「新たな担い手の参入」
- 若者や女性等の「雇用の創出」と「農山漁村地域の活性化」
6次産業化のリスク経済活動(農林畜産業の経営)を行う上で、リスクは伴うものです。 そのため、リスクの回避や分散するための取組が大切になります。
- 消費者ニーズとのかい離(販売不振、客不足など)
- 農林畜産物の安定的確保(天候不順、気象災害など)
- 新たな資本投資
- 販売代金の未回収
- 商品に対する苦情
- 食の安全・安心への担保
6次産業化へのポイント- 6次産業化には、加工・販売といった新たなノウハウが必要になります。
そのため、多方面からのアドバイスを積極的に受けるとともに、 事業に必要となる分野の人材の支援・確保・育成に努めましょう。 - 新商品を開発する場合は、販売ターゲット(目的)を明確に設定し、
マーケットインの視点でターゲットに合わせた商品の差別化を行いましょう。 - 投資を行う場合は、過大投資にならないように事前に資金の調達方法などを
しっかりと計画を立て、各機関に相談しましょう。 - 販路拡大のためには、様々な分野の方々と連携し、人脈を広げ、
ネットワークを築き積極的な営業活動を行いましょう。 - クレーム処理などの顧客対応策を事前に十分に検討しましょう。
- 6次産業化の取組で基盤となるのは、1次産業である農林畜産業です。
加工・販売とのバランスを保ち、生産活動がおろそかにならないよう、 様々な業種と連携し、事前にしっかりとした計画を立てましょう。
|
|
|
| |